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2014年2月17日 at 11:38 AM

シグマVSニコン|いつまでやるの?特許権バトル

2014/2/15 engadget シグマ対ニコンの手ぶれ補正特許訴訟に地裁判決、シグマに約15億円の支払い命令
2014年2月14日、デジタル一眼レフ用レンズの手ぶれ補正機能を巡り、ニコンとシグマの間で争われていた訴訟で、東京地裁がシグマに約15億円(日本経済新聞によれば約15億6800万円)の支払いを命じました。

問題となったのは、ニコンが1993年に出願して2002年に登録された特許。角度検出装置がレンズのモーターの振動の影響を受けないようにするためのもの、とされています。

ニコン側は「シグマがこの特許を侵害する7製品で約197億円を売り上げた」と主張しましたが、シグマ側は「特許を侵害していない」と反論しての対決となっていました。
ニコンはシグマに対して約124億円の損害賠償を求めていましたが、裁判長の大須賀滋氏は、上述したように約15億円の支払いを命令。

この判断基準は、シグマの製品はニコンの特許発明の技術的範囲に属するとしつつも、手ぶれ補正機能については本特許以外にもさまざまな制御が必要なため、 単独では実現できないとした上で、シグマ側の利益を最大で約101億円と認定。その15%に相当する賠償金額として算定されたものです。

さて、この訴訟は比較的複雑な経緯があります。というのも2013年1月30日に、ニコンとシグマの間で同じ手ぶれ補正機能に関する訴訟の判決が出され、こちらはニコンの請求が棄却されているからです。

そもそも最初にニコンが東京地裁に提訴したのは、2011年5月25日のこと。当時はニコン側からのプレスリリースも出されています。

そして東京地裁の審理は、ニコンが主張する特許ごとに分離されて進んでいました。そして2013年1月30日の棄却時点で、(当時)別の1件については審理が継続さていることが報道されています(棄却を伝える日本経済新聞記事より)。今回のシグマへの賠償命令は、この審理が継続されていた1件である、というわけです。

シグマのファンにとっては、この金額がシグマにとってどれほどの影響があるのかが気になるところですが、原稿執筆中にはリクルートの就職活動用サイトであるリクナビ2014でシグマの会社データが公開されています。

それによると、平成24年(2012年)8月実績の売上高が283億7769万円、経常利益は25億4333万円、そして純利益は16億4752万円。今回の15億6800万円は決して小さくない金額であることが予想できます。

奇しくもCP+ 2014会期中の判決となったことで、不必要に話題を呼びそうなところもある判決ですが、コレを受けてシグマがどう出るのか、ファン以外でも気になるところではないかと思います。

—-

問題となった特許は以下

 

「像シフトが可能なズームレンズ」(特許第3755609号)および
「超音波モータと振動検出器とを備えた装置」(特許第3269223号)

 

真っ先に超音波モーター内蔵のレンズをリリースしそのまま手振れ補正を行ったキャノンと何が違うのかわからないという。

ちなみに製品化タイミングとしては、ニコンVRよりキャノンISのほうが5年早い。

 

 

キャノン公式

一眼レフカメラの歴史の中で、世界で初めての手ブレ補正*1。
それは、EF75-300mm F4-5.6 IS USM(1995年)によって実現しました。
その後もキヤノンは、流し撮りに対応を図るほか、
補正効果も着々と向上させてきました。
さらにはマクロ領域においても有効な「ハイブリッドIS」を開発し、
世界に先駆け*2EF100mm F2.8L マクロ IS USMに搭載。
登場から今日まで、ISレンズのアドバンテージは不変です。

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キャノン

 

 

一方ニコンの初VRレンズは

Ai AF VR Zoom Nikkor ED 80-400mm F4.5-5.6D(2000年11月発売)

ニコン

 

この前に1994年のニコンズーム700VRQDが世界初のレンズ内VR付きカメラとしてリリースされています。

 

ニコン公式 ~手ブレをなくせ ! レンズの中に防振機構を備えたレンズ~
第三十五夜 Ai AF VR Zoom-Nikkor ED 80-400mmF4.5-5.6D

なにをかくそう、世界で初めて、レンズの一部を動かして防振する防振レンズを搭載したカメラは、ニコンのカメラでした。そのカメラは知る人ぞ知る、ニコン ズーム700VRQDです。このカメラが産声を上げたのは平成6年(1994年)4月のことでした。このカメラは、少し大柄で、コンパクトカメラとしては 高価だったので、大ヒット商品にはなりませんでしたが、非常に良く写るカメラでした。しかし、当時、このカメラは、コンパクトカメラで最大の敵である、ピ ンボケと手ブレを見事に解決してくれた唯一のカメラだったのです。当時のニコンでは、VR機構はコンパクトカメラにこそ適した機能だと考えていたようで す。確かに一眼レフを使わない一般の人たちこそ、理屈抜きで失敗無く良く写る、安価でコンパクトなカメラが必要だったのです。その点でもニコンズーム 700VRQDのコンセプトは、的を射たものだったのです。しかし、時代が少し早すぎました。その証拠に、今日ではコンパクトデジタルカメラと言えば、手 ブレ防止機能付が当たり前のようになっています。開発者の考えは正しかったのです。やっと時代が追いついてきたのです。

—————

ニコンとしては、一言断ってから出しやがれというところなんでしょう。

銀塩時代と異なり、光学性能ではメーカー純正よりサードパーティー製のほうが性能は良い始末。

なのに値段は1.5倍くらいは違う・・・シグマの存在はけして無視できるものではありません。

 

 

25 投稿者: (180.31.42.95) : 2011年05月26日 20:39

1989年に発売されたパナソニックNV-M900は、レンズだけではなく、CCDを含む撮影ブロック全体を動かして手ブレを吸収する「電動ジンバル」方式なので、世界初の「手ブレ補正付きカメラ」ではありますが、「レンズシフト式」手ブレ補正ではありません。
その後1992年、ソニーが2枚のガラスに液体を挟み込んだ角度可変プリズムを使って、CCDは固定したままで手ブレを補正できる世界初の「光学式手ブレ補正」機構を搭載しました。
1994年にニコンが発売したズーム700VRは、CCDを固定してレンズだけをシフトさせる、世界初の「レンズシフト式」の光学式手ブレ補正カメラです。
また35mmフィルムカメラとしても、この機種が世界初の手ブレ補正付きでした。
キヤノンが世界初といっているのは「35mm一眼レフカメラ用の交換レンズとして手ブレ補正を搭載した」のが世界初だった、という点です。

 

 

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